AWSサービスを一枚絵でサラッと抑える!グラレコ満載の「awsgeek.com」は眺めるだけで楽しい
AWSギークの皆さんコンバンハ、千葉(幸)です。
「結局、このAWSサービスの肝って何なの?」
日々AWSに触れる中で、このような思いを抱く機会があるのではないでしょうか。
例えば触ったことのないAWSサービスを調べるときは、事前にざっくり概要を抑えてからにしたいものです。詳細な確認はAWSドキュメントやBlack Beltの資料、先人のブログを一通り調べることになりますが、そこより一歩手前で大まかな概要を抑えられると、その後の理解が進みやすくなります。
また、自分が使ったことがあるサービスであっても、他の人に説明する時にはちょっと悩む時もあります。そのサービスの特色やどこの観点を切り取るかなど、なるべく勘所を伝わるように工夫したいものですが、ただ単に触ったことがあるだけだと、どう抽象化して表現するのかに苦労することもあります。
そのような思いに応えてくれるのが、AWSサービスのグラレコが豊富に用意されているawsgeek.comです。
目次
awsgeek.comとは
AWS がデベロッパー向けに提供しているウェブマガジン buiders.fleshの記事の中では、このように説明されています。
※ awsgeek.com は Amazon Web Services, Inc. プリンシパル・テクニカル・エバンジェリスト、ジェリー・ハーグローブが運営しているサイトです。
正式なサイト名は「Jerry Hargrove - Cloud Diagrams & Notes」かもしれませんが、ここではawsgeek.comと呼ぶことにします。ジェリー・ハーグローブ氏が(恐らく)個人で運営されていて、グラレコ等のお役立ちページを公開しているサイトです。
サイトの構成は以下のような感じです。タイル状にグラレコが一覧表示されているのみ、という極々シンプルなものです。
タイルを選択すると、グラレコの詳細画面に遷移します。関連するグラレコの表示と、タグクラウドが表示されるのみというこれまたシンプルな作りです。
中には、タイルを選択すると、その中でさらにグループ化されたタイルが表示される物もあります。
とてもシンプルですね。まずはいろいろ触ってみてください。
awsgeek.comのグラレコで何がわかるのか
例えばGuardDutyのページを見てみましょう。
https://www.awsgeek.com/Amazon-GuardDuty/
画面上から時計まわりに、以下のようなGuardDutyに関する特徴が簡潔に表現されています。
- GuardDutyの仕組み
- 脅威の種類(Known/Unknown)
- 検出の時間
- 検出のカテゴリ
- リージョン単位のサービスであること、検出時の通知の仕組み
- 料金
- ワンクリックで有効化するだけ!
- 脅威の検出をマスターアカウントに集約できる
GuardDutyを使ったことがある方であれば、イラストを見て言わんとしていることがピンとくるのではないでしょうか。改めてイラストで見ることで、「確かにそういう観点もあったな」「ざっくり表現するとここが特色なんだ」と知識の整理にも役立ちます。
もう一枚、Amzon EFSのページも見てみます。
https://www.awsgeek.com/Amazon-EFS/
こちらのサービスを自分は使ったことがないのですが、どことなく特徴がわかる気がします。
パフォーマンス、どのような構成が可能か、他のAWSサービスとの関連、料金など、多くの観点が抑えられています。具体的に機能などを調べ始める前に、このような一枚絵でイメージが出来上がっていると助かることでしょう。
AWSサービスについて、勘所を抑えて分かりやすく表現してくれるというのはとても貴重なソースです。ひとまずすぐにブックマークしておきましょう。
個人的お気に入りページBEST5
一通り目を通してみて、気に入ったページをご紹介します。
AWS Icons
https://www.awsgeek.com/AWS-Icons/
すべてのAWSサービスが網羅されているわけではありませんが、主要なAWSサービスのアイコンが、より親しみやすいテイストで描かれています。通常のアイコンと見比べると、よりサービスの理解が深まるのではないでしょうか。
ちなみに私の推しアイコンはAmazon CloudWatchです。
AWS History
https://www.awsgeek.com/AWS-History/
こちらはグラレコではないのですが、AWSサービスの歴史を確認するのに役立ちます。AWSサービスがリスト化されており、以下でソートすることが可能です。
- サービス名
- カテゴリー
- アナウンス日
- リリース日
パブリックに公開されている情報を基にデータを作成しているため、一部歯抜けになっている部分もありますが、大まかに確認するには親しみやすいインタフェースとなっています。
AWSサービスのリリースの歴史を見ながら、(抜群のエモさを誇る)この記事で取り上げられているAWSの黎明期に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
AWS PrivateLink
https://www.awsgeek.com/AWS-PrivateLink/
AWS PrivateLinkに関する情報もさることながら、そこで使用されているHyperplaneに関する記述が興味深いです。NAT GatewayやNLBでも利用されており、そのアーキテクチャを構成するHyperplaneノードはEC2インスタンスである、というのは想像が膨らんで面白いですね。
AWS Well-Architected Framework
https://www.awsgeek.com/AWS-Well-Architected-Framework/
マインドマップのようにAWS Well-Architected Frameworkの全体像が表現されています。英語&文字小さめ&手書き というハードルはありますが、それを差し引いても頑張って読む価値はあるのではないでしょうか。 ホワイトペーパーを読み解く時に、文字通り地図のようにこの絵を用いれば、より理解が深まることでしょう。
ちなみに日本語のホワイトペーパーはこちらから確認できます。
Amazon API Gateway
https://www.awsgeek.com/Amazon-API-Gateway/
「APIの進化」という項目で、「モノリス」→「マイクロサービス」→「サーバレス」という流れが人類の進化のように表現されています。メッセージ性を感じますね。
builders.fleshではこのグラレコをベースにした解説記事が出ています。
まだまだ様々なページが用意されているので、ぜひ自分のお気に入りを見つけてみてください。
終わりに
AWSサービスをグラレコでまとめてくれているawsgeek.comのご紹介でした。
深夜にダラダラとツイッターを眺めている際に、Jerry Hargrove氏がグラレコの様子を配信している様子が流れてきて、思いがけずサイトの存在を知りました。(夜更かししてみるものだなと思ったものです。)
ナイスミドルが黙々と絵を描いている様子が見れました。
If you're in to watching, I'm creating an AWS Well-Architected diagram right now at https://t.co/S7PDzGEyVN
— Jerry Hargrove (@awsgeek) April 2, 2020
1時間半ほど後には完成していました。
Thanks to everyone who joined me on Twitch this morning and watched as I created this. Here's the drawing, The 5 Pillars of the AWS Well-Architected Framework. https://t.co/7JwKsRih8l
— Jerry Hargrove (@awsgeek) April 2, 2020
膨大なAWSサービス全体をカバーしているわけではないですが、定期的に新たなグラレコがアップされているようなので、学習のお供にぜひチェックしてみては如何でしょうか。
以上、千葉(幸)がお送りしました!